ゆるっとバンコク一人?旅 其の二 アユタヤ編


こんにちは、みみです。

出発前からホテル着までを書いている其の一はこちらです。其のニは、ちょっと時間を進めて、2日目のアユタヤ日帰りツアーの事を書いてみます。

夕闇に包まれるアユタヤ遺跡

旅慣れていない上に、WordCampの参加が主目的だったのでタイについては全く、高校世界史や地理で学んだ知識以上のものがない私。バーツから円の換算式も危うければ、タイ語の数字の読みさえ未習。現地入りするまでコップンカー(ありがとう)とサワディカー(こんにちは)の違いも不確かだった大分と不良な旅行者でした。タイ料理は大好きなのに、今回はパッキングするのが精一杯で、コンテンツに対してなんの準備も出来ておらず、ご飯についてもまあ最悪、ホテルでずっとぼーっとしてても良いな、と思っていたぐらいのやる気のなさだった私。

ですが、幸いにも出発数日前ぐらいに「折角なのでアユタヤ行きませんか?」という嬉しいお誘いを見かけまして。一も二もなく行きます!と飛びつかせていただいて、気がつけば7名の愉快な仲間たちとご一緒できる日帰りツアーが組まれておりました。ありがたや。

そういえばツアーとか大人になって初めてだったかも

ということで参加したのはちょっと大人なアユタヤ観光ツアー 午後から6大遺跡+象乗り+ライトアップ モダンな川沿いレストラン「サラアユタヤ」遺跡鑑賞ディナー付<ホテル送迎/日本語ガイド> という半日ながら盛りだくさんの欲張りツアー。

バンコクからのホテル送迎なので時間になったらホテルのエレベーター降り、そのまま貸し切りのゆったりしたタクシー・バスで揺られ、すっかり寝こけて1時間ほど、起きたら着いていました、古の都アユタヤ。やだらくちん。大人ってずるい。

View this post on Instagram

壮観

A post shared by Fukaku Aozora (mimi) (@fukaku_mimi) on

わーあ、アユタヤに来れちゃったーと思いながら撮った一枚。

よくよく考えるとツアーなんて高校の修学旅行以来だったし、自慢じゃないが動物占いはペガサスでして、集団行動もせっつかれるのも大の苦手な私、気付けばツアー的なものは避け続けていた人生でしたが、やー楽しかったです。

なんといっても面子が良かった!WordPressコミュニティの人たちってなんでこう、ノリも良く人も良くておっとりしている人が多いのだろう。今回は特におっとりタイプのメンバーが集まった感じがありまして、私が一番問題児だったかも知れない(いつものことです)。我儘ペースでふわーっとしてても泣き言垂れ流しても始終優しく大人な対応をしてくださる皆さまで大変幸せました。

アユタヤといえば

アユタヤのワット・マハタート遺跡にある菩提樹の根に包まれた仏像の頭の写真
これ!実物は想像の1/5の大きさでした。が、やっぱり感動した。

内容もツアーを選んでくれた方をド信頼しているのでハズレは無いと思っていましたが、ほんとよかったです。日本語ガイドさんのほっこり具合も良かったし、数ある遺跡をバーっと見て回るのも一人だったら絶対無理だったし、基本最初にざっと説明してくれて後は自由行動スタイルも良かったし、いっぱい歩いてお腹すいたなーって時の最後のレストランのおされ非日常感もテンション上がりました。

肝心のメインコンテンツも、はて、タイは確か小乗仏教だったっけ?ぐらいの知識と、アユタヤといえばタイの古い都という事と、木の根に抱かれた仏頭、のイメージしかなかった私でしたが、歴史と仏像は好物なので楽しめました。遺跡の構造もゲーム脳には堪らない造りばかりです。ダンジョンですダンジョン!

そしてガイドさんがさらっと話してくれるストーリーが濃い。特に、兄弟で一騎打ちの結果相打ちし残された末っ子が王座に付く、とか。王様同士の一騎打ち。兵どもが夢の跡。途中から私の頭の中で、完全に樹なつみ先生の絵柄でストーリーが流れていました。分かる人だけ分かってください。

ザ・アルカイック・スマイル。半眼がほんとに半眼でよく見ると、しっかり目が開いてるのだけれど、大きい像だと一見瞑っているようにしか見えない。型で鋳造したっぽく実はどの像も同じ顔みたいなのだけれど、全然違う表情に見えて面白かった。

そんな日本語ガイドさんの立板に水な豆知識を小耳に挟みながら、程よくみなさんとの会話を楽しみつつ、ゆったり眺める古都の風情。今回はタイミングの影響もあったのだと思いますが、観光地の混み具合を感じたのは木の根の仏頭のところぐらいで、スムーズで快適なツアーでした。もちろん暑かったけど!

暑さ対策と小腹対策

そうです、夕食付き・ホテル送迎付きというプランなので、あと必要なのは、暑さへの備えはしっかりと、というのと、ちょっとお腹が空いちゃった時に行動食を持っていたら良かったかもと思いました。

水は現地で調達出来るしガイドさんが途中で配ってくれるので、日焼け止めと日傘とか帽子とかを忘れずに。菩提樹を始め、美しい木々も見目麗しい緑豊かな土地ではありますが、遺跡の中は基本石造り・レンガ作りで屋根が少なく、逃げ場が無い感じです。

遺跡の中の写真
広大な遺跡が多く、結構歩き回ります Photo by CHIAKI

冬の東京に戻って今、思い起こす現地は結構心地よい風が吹いていたように思うのですが、思い出補正半端ないし、日中は絶対暑いので対策していきましょう。

そして観光地なので、売店がそこかしこに有るのですが、サクサク回るツアーなのでそんなにゆっくり見ていられませんし、めちゃくちゃ歩くので、暑さで溶けない行動食を事前に何かしら潜ませておくと良いかも知れません。(まあ私は前日に呑み過ぎて朝ごはんも昼ごはんも食べそこねてたせいで辛かっただけなので、ちゃんと食べてれば大丈夫かも。)

象さんと虎さんとの距離感

さてこのツアーのもう一個の目玉と言ってもいいでしょう、動物愛護団体から怒られるとは思いつつ、ぞうさんに乗れるよ、と聞いてやはり楽しみにしてしまいました。

時間は5分間か15分間、どちらか選べたのですが、暑さ的にも5分で十分でした。ぞうさんの頭?首?に直接足を乗せるので、慄きつつごめんなさいって言いながら乗り込みました。乗ってすぐ終わりかな、と思ったらちゃんと歩いて広い場所に移動して小さな遺跡をバックに写真を撮ってくれるサービス付き。ただし、ツアーガイドから離れる時間になるので、象使いさんがフレンドリー過ぎたり売付け行為などもあるらしい(事前にそう注意を受けたのですが私の場合は実際には無かったです)のでお気をつけて。

カメラ貸して撮ってあげるよーと象使いのおにいさんに言われてゴソゴソしている私とおとなしく待ってくれてる子象ちゃん Photo by CHIAKI

うーわー、AOEだー象ユニット(タイだけど)だーと心の中で叫んでいたのはないしょ。乗り心地は結構良かった!私が乗せてもらったぞうさんは赤ちゃんゾウを連れていまして、多分ちょっとご機嫌斜めなおかあさん、比較的早足でかなり揺れ揺れした方だと思うのですが全然平気でした。動きが大きいからだと思います。

そして、現地に行くまで知らなかったのですが、虎さんとの記念撮影と、ぞうさんのお鼻に抱っこされる、というのもオプションでありまして。後者はともかく前者!

はい、次こっちねーって、するっと通された小部屋にどどーんと寝そべっていらっしゃいました。えええ。

デカイ猫ちゃん!格好良い!まるでムスターファ、は豹だけど!距離近いどころか、撫でさせてくれるの凄い…、と虎さんの可愛さに負けてつい撮ってもらいました。ですが、鎖で繋がれ、始終ペシペシ叩かれてるのを見てしまって心がザワザワしたのも事実。ぞうさんもペシペシ叩かれてたなあ…。貴重な体験ながら色々と心が揺れる時間でもありました。

遺跡感たっぷりの足場事情

落ちたら怪我する高さにひょいひょい登る羽目になりますが、楽しいです。

遺跡によって整備ぐあいが違うのですが、足場がけっこう危ういところも多々あります。かなり高所なのに手すりなしだったり、遺跡の階段が処々、かなりのハードモードになっていて、60代の私じゃ来れなかったな、というキツさでした。私はビルケンのサンダルで通してしまいましたが、スニーカー推奨。

とはいえ、別にそこを通らないといけない、という造りにはなっていないので、無理だなと思ったら遠くから眺めておくだけにする、という手もあり。でも高台からの眺めも良かったですよ。

夕食のソフトシェルクラブのカレーが美味!

夕食は Sala Ayutthaya (サラアユタヤ)というホテルのレストランだったのですが、ここめっちゃ良かったです。料理は全部当たり前にとても美味しいし、特にソフトシェルクラブのカレーが、あーこれ食べたかったやつー!ってなりました。このカレーと、バンコクの屋台で食べた空芯菜の炒め物が辛かったけど今回のベストフード。

Booking.comで見る限り、ホテルのほうもめちゃオシャレ。泊まってみたい!来年も一回行く…?

タイの歴史を学びたい

さて、ゆるっとアユタヤを観光させてもらって、タイの歴史をちゃんと知りたいっていうか、その王族兄弟の話とか漫画か小説になってないのか、と思ってさくっとぐぐったのですが、至って真面目なものしか見つからず。でも中公新書好きだし良さそうなので、来年までの課題図書にしようかなと思います。

遠藤周作の小説は、行く前に読もうかどうしようか迷ったのですが、どうもディープリバーの昏いイメージが強くて旅行の前は止めとこうと思ったやつ。でもアユタヤの歴史が分かるぽいので読んでみようと思います。

どなたか他にオススメのタイ本があれば是非教えてくださいませ。


この記事を書いた人